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【売り上げ倍増】shopifyで定期購入をアプリで導入する方法

スマホの普及により勢いを増してきた「定期購入サービス」「サブスクリプションサービス」。

「サブスク」と最近よく聞くようになりましたが、そもそも顧客が定期購入(サブスクリプション)をしてくれることで、店舗にはどのようなメリットがあるのでしょうか?

「音楽や動画ならまだしも、花、ワイン、飲食など、定期購入をする人はいるの?」

とお思いの人へ、定期購入をしてもらうメリット、そしてshopifyでの導入方法をご紹介したいと思います。

1、定期購入(サブスクリプション)とは

定期購入とは、「定額料金を支払うことで、一定期間サービスが受けられることを保証するサービス」のことです。

定期購入する側のメリットとすれば、本来個別に購入していたものを定期購入することで、割安に使用することが出来るなど、コストパフォーマンスが高いサービスとして人気です。

本来、定期購入とは、「予約購読」や「年間購読」という意味でのサービスであり、近頃は「定額制のサービス」という意味でユーザーには認識されています。

ネット以外でも、紙の新聞なども一種の定期購入と捉えることができ、実は日常生活の中でもかなり身近で以前からあったサービスなのです。

①定期購入(サブスクリプション)のメリット

サブスクリプションサービスと横文字が並び、近づきにくいイメージがありますが、定期購入をしてもらう事で店舗にもユーザーにもメリットがあります。

ですから、ECサイトでも利用しない手はないほどお得なサービスです。

そこで、まずユーザー側、ECサイト側でのメリットをご紹介します。

様々な定期購入(サブスクリプションモデル)を確認できますが、メリットは何なのでしょうか?

⑴ユーザー側のメリット

・定額制でコスパ抜群

コストパフォーマンスが良いものが多いので、利用するハードルが下がることは、ユーザーとしては嬉しいメリットだと思います。

様々な定期購入の方法や商品もあるので、選択肢が多く、ユーザー側に多くのメリットがあるサービスがあるのが特徴です。

・スマホ1台で申し込みと解約

今はスマホ1台で簡単に申し込み、解約が出来ます。

逆に申し込みの仕方が分かりづらい、解約方法が不明確な定期購入のサービスは敬遠されて亡くなっていくので、続いているサービスはユーザー側にとって有利な商品やサービスを提供していると思っていいでしょう。

・手軽にチャレンジできます

先ほども書きましたが、利用するハードルが下がるので、様々なサービスを利用することが出来ます。

またほとんどのサービスで無料期間が設けられているので、必要ないと思う定期購入サービスは無料期間中に解約すれば費用が掛かることもないので、金銭的リスクもありません。

⑵ECサイト側のメリット

ECサイトのメリットは何でしょうか?

・購入する際のハードルを下げられます

これはサービスを提供する方も、提供される方もハードルを下げることが出来るので、ECサイト側としては、購入される確率が高くなります。

もちろん、無料期間でどれだけ満足させることが出来るサービスなのか?必要とされる商品であるかをしっかりとアピールし、顧客の満足度を上げることが必要です。

・継続した売り上げの確保

無料サービス期間後に商品、サービスの定期購入をする確率というのは、各業態でパーセンテージは違うと思いますが、商品、サービスに満足したユーザーが定期購入をすることで、ECサイト運営としては継続した売り上げが確保できるので、経営的にも安定します。

また、次週、次月の売り上げも予想しやすくなるので、経営戦略、広告などに経営資源を投入することが出来ます。

・データ分析によるサービスの改善

データのデータ活用によって、今度は解約率/離脱率の低減に成功し売り上げを伸ばすことが出来ます。

それは、顧客セグメントごとに行動データを分析し、「危険信号」を発見して、解約率/離脱率の高いセグメントに絞って施策を展開すれば、キャンペーンが“裏目に出る”確率は低くなるからです。

 会員の解約理由は「引っ越しをしたから」などさまざまですが、通常のアンケートでは出てこなかった傾向をデータから見つけ出して、事前に施策を打つことで解約率を低めることは可能です。

たとえば顧客の行動や属性ごとに、さまざまなセグメントに分類することになど分析をしていきます。

そうすれば、解約率/離脱率の差が高いセグメントと低いセグメントが判明すれば、数値が高くなってしまう原因の仮説が浮かびます。

そのセグメントを念頭において顧客が継続してもらいやすい環境を整える、すなわち「解約理由を消していく」施策をとっていけば、解約率/離脱率は改善に向かうのです。

データを収集できるという事は、それを経営に生かすことが出来る重要な判断材料となります。 

②定期購入(サブスクリプション)デメリット

ユーザー側、ECサイト側でのデメリットについても記述しておきましょう。

⑴ユーザー側のデメリット

・コストパフォーマンスを計算しにくいです

無料サービスを受けることや、定期購入をすることでメリットがある事はわかるのですが、そのサービスや商品のコストパフォーマンスがどのくらいメリットになっているのかの判断がしづらいというのもあります。

時にはユーザーが本当に欲しいもの以外のサービスや商品も含まれていることもあります。

その多くはパッケージ化されているので、コストパフォーマンスが高いように見えますが、ユーザーが好きなアーティストやジャンルなどは限られているので、実はコストパフォーマンスが高いとは言いづらいサービスや商品があるのも事実です。

その為にも無料期間などでしっかり吟味する必要があります。

・しっかり管理するのが難しい

沢山のサービス、商品がありますのでつい無料という言葉に踊らされて、いくつかの定期購入を試すことで、使っていないのにいつの間にか料金が発生していることがあります。

月額制などで費用が発生するサービスでは、全くサービスを利用しなかったとしても費用が発生します。

不要なサービスであればすぐに解約を行うなど管理する必要がありますので、サービスは自分が管理しきれる範囲で受けることを心がけましょう。

⑵ECサイト側のデメリット

・常に新しいコンテンツ・サービスの用意

サブスクリプションサービスの大きな特徴として「使い放題」のような認識を持つユーザーが非常に多いです。

しかし、ユーザーの殆どは興味の強いコンテンツや新曲や新作といった新鮮なコンテンツを常に供給しなければ、飽きる傾向があるので、サービスの離脱へと繋がってしまいます。

そのため、常に新鮮なコンテンツを取り入れ提供できる体制を用意し、次々に企画を出す必要があります。

またBtoBの商材では、顧客への業務効率化や売上向上などのサポートを行い、解約率を下げる仕組みを作る必要があります。

・解約率が高いと利益が出ません

定期購入(サブスクリプションモデル)のビジネスで特に重要になるのは、売り切りのビジネスとは全く異なる考え方や体制が必要になるという点です。

特に売り切りのビジネスモデルと比べて、利益を回収するためにはユーザーに定期購入をしてもらい、継続利用をしてもらうことが前提となります。

そのため、長期的に顧客との良好な関係が築けない、すなわち解約率が高いサービスの場合はビジネスとして成立がしないため、適切な施策を打っていく必要があります。

ユーザーとの長期的な関係性が必要となってくるので、全ての起点は「ユーザー中心」で物事を考えるということが重要となってきます

・カスタマーサポートの負担

定期購入(サブスクリプションモデル)は従来の買い切りタイプと異なり、顧客の継続的な利用によって収益が発生するビジネスです。

そのため、従来型のカスタマーサポートのように受け身ではなく、積極的なアプローチをしかけて顧客が商品・サービスを継続的に利用したいと思える価値やサービスを提供する「カスタマーサービス」に取り組まなくてはなりません。

自発的にユーザーをケアしてサービスの継続を目指す必要があります。

顧客の解約リスクを低減する良質なアフターサービスが、定期購入(サブスクリプションサービス)事業成功に欠かせないアプローチとなります。

今までのカスタマーサポートではなく、自社の商品、サービスの分析から出た適切なサポートをする必要があります。

2、shopifyで定期購入を導入するには?

ここまで、定期購入(サブスクリプションモデル)についてメリット、デメリットを解説してきましたが、定期購入(サブスクリプションモデル)を導入する方が経営的にも安定し、事業展開がしやすいという事。

また、ユーザーにとっても選択するというハードルがなくなるというメリットがあることを考えると定期購入(サブスクリプションモデル)を導入した企業の方が今後の事業展開を有利に進められることは明白です。

そこで、shopifyで定期購入を導入する方法について解説していきたいと思います。

①shopify定期購入(サブスクリプション)におすすめのアプリ

shopifyで定期購入を導入するにはアプリを使います。自社で作成するとなると開発費用も掛かり、管理費用、そしてできるまでの時間を考えると、アプリを入れるだけでシステムを導入することが出来るshopifyはECサイト運営者にとってビジネスを広げるチャンスを広げてくれます。

⑴Bold Subscriptionsインストールと設定方法

Bold Subscriptionsインストールと設定方法を解説していきたいと思います。

・Bold Subscriptionsをダウンロードする

まずは、AppStoreやGooglePlayより、Bold Subscriptionsのダウンロードを行いましょう。

アプリを検索すると「Bold」の頭文字で多くのアプリがヒットします。

その中にある「Bold Subscriptions」を選択し、ダウンロードしてください。

ものの数分でPCへダウンロードできます。

・Liquidにインストールする

「Bold Subscriptions」のダウンロードが完了したら、次にインストールオプションを選択してください。

この際、画面上に次の2つが表示されます。

◎Manual Install

◎Automatic Install

「Manual Install」はより高度な操作性を要求されることになりるので、初めてECサイトを作成する場合は、そちらは避けましょう。

この時、適用テーマについては、コピーしておくと万一不具合が生じた場合でもすぐに対応できるため、準備しておくと良いと思います。

・Bold Subscriptionsの初期設定する

Liquidにインストールすることができたら、次に設定する項目は定期購入商品の販売のために、設定を行う必要があります。

そのため、この後紹介していく内容で、次の順で初期設定方法についてそれぞれ詳しく解説していきます。

・Payment Setting|決済方法を選択

Shopifyのストア側で決済設定をしているのに、もう一度設定しなければいけないのには、理由があります。

アプリを介しての販売ではストア側で設定している決済方法をそのまま使うことができません。

そのためストア側で設定したように、改めて定期購入用の決済登録が必要になります。

但し、日本向けにShopifyサイトを運営している場合、多くのストアがStripeと契約しているはずですので、ここではStripeを使うよう設定すれば問題ありません。

「Connect to Stripe」ボタンをクリックすると、Stripeのログイン画面が表示されます。

その後はストアの状況に応じて、ログインするだけで接続が完了する場合、必要事項を入力する場合に分かれます。

※Stripeと未契約の場合は、書類の提出等が必要になりますので注意しましょう。

・Subscription Groups|定期購入商品の作成と登録

この後に、実際に販売したい定期購入用の商品設定を行います。

この時点ではまだ何も登録されていないので、「Create Subscription Groups」ボタンをクリックして、自社商品やサービスで定期購入させたい商品を作ります。

商品の名前を付けたら、「Subscription Type」の3つのパターンからどれかを選択します。

◎Standard : 指定の商品を単純に定期販売するタイプ

「Standard」については特に説明することはないと思うので説明を省きます。

◎Covertible : 初回のみ特定の商品と定期販売にする商品を一緒に販売するタイプ

「Covertible」を使うシーンとしては、例えばコーヒーを扱うストアで「コーヒー豆を定期購入で申し込んだ方にはドリッパーを特別価格でご提供!」などという定期購入をして+お得情報を伝える場合に使えるかと思います。

◎Build a Box : 指定した複数の商品の中から好きな商品を選んでもらうタイプ

「Build a Box」は同価格帯の商品がストアに複数ある場合、または、食材やお弁当の宅配サービスなどを前提としたストアで使うタイプとなります。

例えば、レトルト食品を多く扱うストアで、「販売価格200円の商品10種類の中から毎月好きなものを5種類選べます」などといったパターンが使用シーンとして考えられるでしょう。

ここからは、一般的によく使われる「Standard」タイプを選んだ状態でこの先の説明をしていきます。

・ステップ1

定期販売したい商品をストアに登録してある商品の中から商品を選びます。

「Select products」ボタンを押すと登録済みの商品リストが表示されるので、「Add」ボタンを押して選択します。

この時に複数の商品を選択することもできます。

「Allow Swapping Products」にチェックを入れておくと、商品を複数選択していた場合に、購入者側で定期的に送られてくる商品の切り替えが可能になります。

この設定をしておくと、定期購入を契約してもらった後に解約させずに別の商品に切り替えて契約を続行してもらえるというメリットがあります。

Step2

「お届け間隔」「商品を定期購入専用とするか・都度購入と併売するか」「定期購入の終了期間を設けるか」「定期購入の最低継続期間を設けるか」の設定をします。

お届け間隔は、購入者が好きなタイミングで送ってもらえるようにするか、ストアが指定したタイミングで送るかを選ぶことが出来ます。

それぞれ日・週・月・年ごとで設定でき、購入者が選べるパターンの場合は間隔の範囲を指定することができます。

定期購入専用とするか・都度販売もするかについては、ストアの戦略やどう見せたいかによって選ぶことになってきます。

例えば、都度購入より定期購入の方が安くなるようなわかりやすいメリットがある場合は、割引表示もされるので都度購入もできるように設定するのがいいでしょう。

Step3

ディスカウント(割引)の設定です。設定できる割引のパターンは以下の3種類です。

◎No Discount : 割引なし

◎Offer the same discount on all orders : 一定の割引率を設定

◎Offer different discounts on initial and recurring orders : 期間に応じて2つの割引率を設定

説明が必要なのは3つめの設定ですが、1回目だけ50%OFFにして2回目以降は10%OFFや割引なしにするといった使い方ができます。

ここまでの設定が完了したら「Save」ボタンを押してください。

このあとサイトへの反映(10数秒ほど)を待ったら、選択した商品ページを見て確認してみてください。

この時の確認で忘れがちなのが、PCサイトとスマホサイトの両方の見え方を確認すること。

特にスマホでユーザーがポチっとしてくれるか、してくれないかは重要ですからしっかり確認しましょう。

・Language Settings|日本語に設定

ダッシュボードに戻り、「Language Settings」からページごと・表示項目ごとに翻訳が可能です。

翻訳する項目が多く、どの項目がどこに表示されるかが最初はわかりにくいので、実際に購入フローと購入後の定期商品の管理画面を見ながら作業することになるでしょう。

注意点として、カート画面の文言は何故かここに設定がありません。

カート画面の文言を変更したいときは、snippets内の bold-cart-item.liquid を直接編集してください。

若干最後は面倒ですが、慣れてしまえば優しい作業ですし、他の得意な方にもやってもらえることなので、是非売り上げを上げるためにも、Sopifyに定期購入(サブスクリプション)を導入しましょう。

3、まとめ

Sopifyに定期購入(サブスクリプション)を導入するメリットがお分かりいただけましたでしょうか?

貴方のECサイトの運営安定のためにも、ユーザーのためにも定期購入(サブスクリプション)を導入することはメリットとなります。

今までの売りきりのサービスと考え方が違ってきますが、より良いサービスと商品をユーザーにお届けするためにも是非導入をお勧めします。

最後に、今後のアプリのアップデートやShopifyの仕様変更等により、記事の内容どおりに設定ができない場合があります。

その点についてはご了承お願いいたします。

それでは貴方のECサイトより良いサービスと商品をユーザーにお届けできることを応援しています。